[無料記事] プログラミングのバイトをしたい人が身につけておくと良いスキル5選
最近はIT企業が急速に増えていることもあり、情報系の大学生をターゲットにしたアルバイトが多くあります。
かく言う私も現在はデータ分析・AI組み込みシステムを主軸とした企業でバイトをさせてもらっています。(以前は別のところでスマホアプリのプログラミングのバイトをしていました。)
このようなアルバイトは、業務内容がプログラミングなので、働きながら勉強ができます。また、コードレビューなどを通して、プロのエンジニアから直接アドバイスをもらえるので、独学で勉強するより早く成長できるようになります。
今回の記事では、大学生がプログラミングのバイトをする前に身につけておくと良いスキルを厳選して6つ紹介します。
①Git
Gitとは何か知っていますか?
Gitとは、一般的にはバージョン管理ツールと説明されています。簡単にいうと、プログラミングの変更履歴を記録したり、共同開発時のプログラムの統合などをしやすくしてくれたりするものです。
一人でプログラミングをしてきた人や、バージョン管理に興味のなかった人は使ったことがないかもしれませんが、複数人での開発時にはほぼ必ず導入されるツールです。
Gitは本来、コマンドライン上で使われるものなのですが、それを視覚的にわかりやすくしてくれるツールとしてSourceTreeというものがあります。SourceTreeはWindows, Mac両対応です。
Gitを使ったことがないという人は、SourceTreeも併せて、Gitを使ってみて下さい。
②エラーコードの読み方
学生がプログラミングのバイトを始めて最初のうちはプログラミングの文法や実装方法などで悩む時間よりも、エラーをなんとかしようと悩む時間の方が多いです。
なぜかというと、初心者のアルバイトには比較的実装が楽な部分の仕事が回されるのですが、言われた通りにやっても環境の違いなどが原因のエラーはどうしても起きてしまうからです。
このような状況なのに、プログラミングの入門書はあっても、エラーの読み方の入門書はありません。どのプロのエンジニアもやっているうちに自然と習得していくのですね。
だから、エラーの解消に精通するためには、エラーはエラーコードを読んで経験を積むしかないのですが、初心者に"ただ経験あるのみ!"と言われても"どうすればいいんだ"みたいに困ってしまうんですよね。
ここでは、具体的にどのようなことに注意しながらエラーコードを読んだらいいかの指針を示します。できる限り、全ての開発環境を網羅できるよう一般的な話をします。
(a) まず、エラーコードの先頭はどこか探す
エラーコードはターミナル上で表示されると思いますが、エラーコードは得てしてブワーーっと出てきて、我々新米プログラマの読む気を削いできます。
しかし、読まないことには始まりませんから、とりあえずエラーコードの先頭までスクロールしましょう。こうすることで長さなど全体像が把握できます。
(b) エラーコードの肝を掴もう
私の経験ですが、エラーのうち9割は、重要な情報を伝えているのはエラーコード全体のうちの本の1,2行だったというパターンです。(プログラミング言語のコンパイルエラーや、環境に必要なモジュールがない場合などはまさにこのパターンです。)
こういった場合は、その1, 2行の肝になる部分だけ読めれば解決します。この肝となる部分を探すために具体的に何をすれば良いかという話ですが、ERROR: だとか、EXCEPTION: だとかの文字で始まる部分を探せば良いです。そこに続く英語を読むと、大体エラーの原因の根幹部分は分かります。
(c) まだよくわからない
(b)の段階で肝となる部分は分かったけど、まだよくわからないという方は何がわからないのか突き詰めて下さい。
英単語が分からなくて、肝となる部分が読めていないなら、まず英単語を調べるべきですし、英語は分かったけど、その言語におけるエラーコードの仕様がわからないなら、"(言語名) (エラーコードの肝となる部分)"で検索をすると良いでしょう。
③コマンド
コマンドプロンプトや、ターミナルを使う必要が出てくる場合がありますが、初心者のうちはこういったものに苦手意識を持っている方もいるでしょう。しかし、必要なコマンドはディレクトリの移動や、使うプログラミング言語のパッケージマネージャくらいです。
パッケージマネージャは仕事によって使うものは異なるので、とりあえず、ディレクトリ移動の基礎的なことだけは学んでおくと良いでしょう。
具体的には、"lsコマンド(Windowsではdirコマンド)"、"cdコマンド"、"カレントディレクトリを表す./"、"親ディレクトリを表す../"あたりは最低限知っておく必要があると思います。
④わからないことは質問する
実際に業務をしてみるとわからないことが絶対に出てきます。そのときにちゃんと質問できるかどうかはとても重要です。
その理由は2つあります。1つは、普通にわからないことをそのままにしていること自体が問題だからです。わからないことや問題はすぐに報告する。仕事の基本の報・連・相の一つですね。
もう一つの理由は、無駄な時間を使わずにすむというからです。相手はプロなので、質問すると何から手をつければ良いかを明確にしてくれます。わからないことを自分で調べる手間が省けるので、効率が良いです。
質問できない人の原因は大概以下の2つです。
(a) プライドが高い
プライドが高くて、人にあまり頼ろうとしない人です。(私もこのタイプでした 笑)
しかし、プログラミングのバイトでは、この性格は損でしかありませんからすぐにやめた方がいいです。正社員の方は、どうせ我々アルバイトにそんなに期待はしていません。アルバイトしたての時は、わからなくても当たり前と思われています。だから、プライドは意味がないです。
(b) 話を理解できていない
(これは身につけておくべきことというより、注意するべきことですね)
相手の話が早すぎる、もしくは専門用語が多く理解に時間を要する、もしくはその両方が原因で、業務内容に関する話でも理解が追いつかない場合があります。
これはアルバイトの人の理解を確認せずに話している社員の方に落ち度があります。いちいち止まってもらったり、話すスピードを遅くするよう頼んだりした方がいいです。
⑤Webアプリの基本
プログラミングのバイトをしている大学の友人との話を聞く限り、プログラミングのバイトはWebアプリの仕事が多いです。なので、どの言語でもいいので、自分でWebアプリを作った経験があると良いです。
プログラミングのバイトでは、当たり前のように"これlocalhostで動けばいいからね"とか指示を出されたりします。おそらく一度もWebアプリを作ったことがない人はこの指示が理解できないと思います。
このように言語の違いにかかわらず必要な、Webアプリで一般的な知識はぜひ学んでおいた方がいいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。