
Amazonの今後の戦略について
同じテーマの本を2〜3冊読めば、自ずと真実が見えて来る!をモットーに本を読み続ける読書家ゴンです!重なって述べられていることこそ大事な事柄です。それでは、早速行きましょう!
【1】本の紹介
今回はこちらの二冊です!一つ目が、スコットギャロウェイさんが書いた
①「the four GAFA 四騎士が創り変えた世界」
二つ目は、田中道昭さんが書いた
②「アマゾンが描く2022年の世界 全ての世界を震撼させる「ベゾスの大戦略」」です!
この2冊の本から「Amazonの今後の戦略」を考察していきます。
いきなり結論ですが、
アマゾンの今後の戦略は「ビッグデータ獲得のために、オフラインでのプラットフォーマーになろうとしている!」です
どういうことか解説していきます!
【2】Amazonの根本思想:顧客至上主義
まず、Amazon、そして創始者ベゾスの思想についてご説明します。
「アマゾンが訴えかけるのは、より多くのものをできるだけ楽に集めようとする我々の狩猟採集本能だ。」①P.72
や
「アマゾンでは、品揃え、価格、利便性の3つを顧客第一主義の重要な3要素とかんがえており、スピーディな配達を重要視してきています。」②P.159
とあるように、Amazonの根本には顧客が本能からそうして欲しいと望む『顧客至上主義』があります。ベゾスが書いた循環的ビジネスモデルによると、より低価格で、より多くの品揃えで、より早く届いて欲しいという顧客の本能を揺さぶることで、クリックしてものを買う買い手が増えます。買い手が増えると、アマゾンに出店する売り手が増えます。売り手が増えれば、品揃えが増え、価格も落ちるので、さらに買い手が増えるというロジックです。これを他社が出来ないくらい高速かつ精度高くすることで、アマゾンは圧倒的な優位性を確立しています。
【3】本能を揺さぶる顧客至上主義を実現するための戦略
次に、どうやって、この我々の本能を揺さぶる顧客至上主義を確立しているかを説明します。
「利益は小さく、成長は大きく」①P.87
や
「アマゾンといえば利益を追わず、儲けた分は事業拡大や低価格戦略に回す戦略で知られてきました。」②P.468
にあるように、
顧客にとって、より低価格、より多い品揃え、より便利を達成するために、事業で得た利益をサービス向上のために使っています。そのため、Amazon全体の利益率は3%程度しかありません。これであの世界的企業がやっていけるのかと思いがちでず、実はアマゾンにはドル箱の事業があります。それが、アマゾンウェブサービスAWSです。アマゾンウェブサービスはアマゾンの中で売り上げは9%程度ですが、利益は74%程度を占めています。このドル箱のクラウド事業があるからこそ、通販事業で思い切った施策が打てるのです。
【4】Amazonの今後の戦略:ビックデータ獲得
アマゾンの思想と今までの戦略を説明してきましたが、続いて今後のアマゾンの戦略を説明していきます!